つぶやきの草原

ハイクでしてるようなつぶやきを、生やしてみよう

ネコとカニ

旦那さんが漁師なもので、たまに港にお手伝いに行くことがあります。昨日は大手流通用の品物だったので、たくさんの人がお手伝いにでてきていました。だいたい、引退したおじいちゃんや、乗組員の奥さん、お母さん達です。ま、箱に氷を詰めたり、蓋をしたり、運んだりと、まさに「手を貸しに行く」という感じです。

 

そんななか、黒と白のブチネコさんが登場し、仲買のお兄さんや女将さんたちから、なでられ、すりより、餌をもらいと、大サービスしてくれました。魚を奪われるので嫌っている漁師さんも多いのですが、あの子は特別だそうで、悪いことをせず、人がくれるまで待っているそうです。そのためか、じゃりン子チエにでてきた小鉄のような立派な体。そしていつものんびりと歩いています。たまに蹴ったり、モノを投げられたりしてますが、そういう人には自分から近寄らない。

 

船が帰ってくると、仕事がはじまるわけですが、その帰ってくる船の周りを海鳥たちが取り囲んでいて、それはそれはかっこいいのです。しばらくみとれてしまいます。ベテラン母さんたちは、遠くから船をみたらどの船なのかを言い当てるのですが、私にはどれがどの船か、船名が見えるまでわかりません。

 

で、魚を陸揚げするんですが、出荷できないお魚がでてくるんですよね。禁漁期間のものであったり、痛みが早くて市場に出せないとか。そういうものが漁師さんに分前として分けられるわけですが、カニがいくつか網にひっかかっていたとかで、分前が豪華でした。

 

でもでも、さすが禁漁期間のものだけあり、身がスカスカでした。脱皮したてらしく、カラが柔らかくてそちらに栄養をとられているみたいでした。たまたまあった1匹は、まだ脱皮完了していなかったらしく、色が茶色っぽく、カラも固かったのですが、剥いてみたところ内側に新たなカラになる薄い皮ができていて、それだけは身もしっかりとあり、割りと食べる所があるような感じでした。

 

身のないカニといえでも、カニはカニ。半分に割ってお湯で煮出し、味噌だけ食べて、茹で汁を出汁として雑炊にしてたべました。これは今まで食べたカニ雑炊と比較にならないほど、濃厚なお味で非常に美味しいものでした。まだ出汁は残っているので、疲れて帰ってくる人のために雑炊を炊いておいてあげることにしましょうかね。

 

 

 

と、書き続けて下書き保存とかしてみたけれど、記事の管理のところから再編集するときに、なんとなく編集ボックスの表示がおかしくなることがありますね。